時計の秒針音

少しずつコツコツ意味を貯めてく

文に線を引く

文章に線を引くという行為について,ずっと疑問だった.

線を引く,という行為は,重要な場所という目印をつけるという意味だからだ.

重要ではない場所とは一体どのような文章なんだろうか.

 

作者にとっては,どの文も欠かせない重要なものであり,一つ削れたら意味は途端に破綻してしまう.

だからこそ,安易に「文を抜き取る」という行為はできないと僕は思っている.

 

ただ,重要なところ,心に残ったところに線を引く人がいる.

その本を読み返した時に,「ああこの間の私はここで何かを感じたんだな」と物思いにふけるのかもしれない.ただ,それは本を読むことの本質ではないと思っている.

例えば参考書であれば,自分に必要な場所だけ線を引くことは問題ではないと思う.ただ,題名を与えられた文章において,それをすることはかなり愚かな行為な気がしてならない.

特に詩において,文を「抜き取る」という行為は大きな問題だ.

 

メディアが事実のある一点を抜き出して報道するのと同じだろう.自分の都合の良い言葉を拾い集めるだけ.辞書代わりの詩集や物語,そんな人の音楽が評価されているのがとても皮肉に思う.

 

線を引く行為は,とても危うい.

 

自分の表現の外の言葉を探し求めるのは良いと思う.

ただ,「線を引く」という行為は,単なる辞書代わりであって,それはあなたの言葉ではない.こと詩において,重要ではない部分などないのだ.なぜなら,切り詰めているからだ.

 

詩をなんだと思っているんだろうか.

 

それに騙される人たちもとても残念である.

思考が止まってしまっている.

 

自分の言葉で,伝える.

思考停止は一番心地よくて一番恐ろしい.

 

ただ一部分を抜き取るという行為をもっと考える必要がある.

 

全体で把握できないから線を引くのだ.

それを詩人がしては行けないだろう.大変業務的に思えてならない.

 

だから僕は本に線は引かない.

 

あなたはどうですか.

 

同期のサクラ,最後辛かった

同期のサクラ,どうしてこうなった...

 

今シーズンのドラマで一番面白そうだった同期のサクラ,最終回の2話前から気持ち悪すぎて一気に面白くなくなった.

 

サクラが目覚める前までの,サクラの話は見ていてスカッとしたし,凝り固まった人たちの頭の中を正しさでぶつかっていくというスタンスが気持ちよかった.

廉太郎とすみれさんが結婚するっていう流れは,良い意味で想像を裏切る感じで良かった.個人的に廉太郎のキャラクターが好き.

 

ただ,サクラが目覚めて,葵くんがサクラにプロポーズして振られ,その後ユリを抱いて子供までできるという脚本が気持ち悪すぎた.どうしてそうなる.

しかも,なぜかユリは子供を産んで,葵くんのプロポーズを断りシングルマザーで生きていくことを誓う.それに対し同期たちは何も反対しない.

 

ありきたりかもしれないけど,あのドラマは最後サクラを筆頭に同期たちと新しい会社を立ち上げ,同期のみんなと素晴らしい建物を作る,っていうところで終わったほうが冒頭の伏線も回収できて良かったと思う.それかふるさとの島に橋を作る依頼が新会社に来て「諸君,良いものを作ろう!」ってサクラが言って終わる,とかの方が良かったと個人的には思う.

 

最後までサクラが不遇でならなかった.目覚めてからは,じいちゃんが亡くなり意気消沈したサクラを,「いつものサクラじゃない,いつものサクラに戻って!」と捲し立てる同期たちが信じられないくらい気持ち悪かった.誰もサクラに寄り添おうとしないし.

どうにか無理やり立ち直らせ,「いつものサクラに戻った!」って喜ぶ同期も気持ち悪い.いつものサクラって何?気持ちが落ち込んでいる時も,元気な時も,全部サクラでしょ.それを理解して支えてあげるのが仲間じゃないの?

 

復活したサクラを,黒川副社長がヘッドハンティングして復職させるけれど,同期のみんなは「黒川さんは怪しいからやめとけ,自分に嘘をつくな」と,せっかく建築系の仕事につけたサクラの邪魔をし,挙句の果てには自分の相手をしなかったユリは「サクラは権力を持ってはいけない人間だ」なんてサクラに吐き捨てるんだからひどすぎる.サクラは「どうしてせっかく何か成し遂げそうなのに応援してくれないんですか!」と言っていたが,そのとおりだと思うよ.誰も味方してあげないじゃないか.仲間ってなんだよ.

 

黒川副社長の思想は,別に間違ったものではないと思う.あのままサクラがのびのびと仕事ができるのであれば,それを支えてあげるのが仲間だろう.ましてや今まで嫌というほど散々な目にあってきたのは見てきたのに.

最後は入れ知恵して大手企業を退職させ,町工場の小さな建築会社に就職して終わりという,全く救われない終わり方.なんにも解決してない.

ちゃっかり葵くんはそのまま就職し続けているし.

 

ラスト3話でここまでがっかりするとは思わなかった.

 

大変残念だ.

 

僕は,日々自分に嘘をつかないで生きていくぞ.

僕の思想や言葉で誰かが少し生きやすくなるように努力をしていく.

 

 

最後は,この言葉で締めようと思う.

 

「諸君,明日はもっと良いものを作ろう!」

magic keyboardを買ったので

生活状況が大幅に変わりつつあるので,より効率的かつテンションを上げて作業できるように,パソコン周りの環境を変えている最中である.

 

ボーナスも入ったし,magic keyboardを買った,(黒色のやつ)

 

ちょっと奮発してREALFORCEにしようかなと思ったけれど,やっぱりmacbook proの押し心地に慣れているので,とりあえずはAppleの純正を買うのが良いという判断をした.

こだわりポイントはJISではなく,USキーボードという点,まあ単に見栄えが良いが,これもテンションを高めるために重要であるから必然だ. 

Apple Magic Keyboard - 日本語(JIS)

Apple Magic Keyboard - 日本語(JIS)

  • 発売日: 2015/10/14
  • メディア: Personal Computers
 

 

 

Apple Magic Keyboard(テンキー付き)- 日本語(JIS) - スペースグレイ

Apple Magic Keyboard(テンキー付き)- 日本語(JIS) - スペースグレイ

  • 発売日: 2016/10/28
  • メディア: Personal Computers
 

 

実際使用してみて,まず ペアリングが凄まじく早い.3秒位で完了しすぐ利用できる.

また,押し心地はかなり耳に気持ちの良い打鍵音ですげーよい.厚さは手前が3ミリ程度で,奥が7ミリくらいの傾斜.テンキーがあるのが非常に助かる.無限に押していたくなる.ブログが捗るぞこれは.たくさん書いていきたい.イラレとか使うときにもかなり役立ちそう.色々快適な未来が想像できてテンションが上っている.

(というか,本当に打鍵音が心地良いな)

(またどうでも良いブログとか書いてしまいそう)

 

問題点としては,机の角が尖っているので,手首より少し下の位置が若干痛い.跡がついてしまう.これは多分手首守る用の板的なものを置くのがベストなんだろうけど,予算が無いのでまた気が向いたら買おうかな.

(調べたらリストレストと言うらしい.買うならやっぱり木のやつが良いな)

 

 

あと必要なのはモニターかなー,どうしましょう.

おすすめがあったら教えてほしいです.

きれいに見えて,そこまで画面は大きくなくても良いです.

 

 

 

p.s.

新曲が作りたい病になっているんだけれど,作りたいけれど納得行くものが作れなくてモヤモヤがずっと続いていたが,最近やっと形になりそうなものができてきて安心している.

以前は僕も「良い曲を作った」と言っていたが,そもそも曲に良い悪いの観点は無い気がしてきている.作者にとってはどれも良い曲であるから,これからは僕は「良い曲」ではなく「(僕)好みの曲」ができた,というように表現しようと思う.

僕の好きな曲ができそう,道筋が見えたからハッピー.

(新しいエフェクターも実は同日に届いた...早くスタジオで実践したい.でも僕は絶対my new gearはやらないんだ...)

コーヒーの淹れ方

唐突ですが,僕はコーヒーがとても好きです.

 

なので,一応僕なりのコーヒーの淹れ方を書いておこうと思いました.

コーヒー入れたことないよって人は,結構簡単に安く美味しく飲めるので初めてほしいし,プロの方が見られたら,僕は向上心の塊なので,より美味しいコーヒーの淹れ方を教えていただけると大変助かります.

 

※あくまで僕個人の経験則からの淹れ方であり,科学的根拠があるわけではありません.

 

・用意するもの

コーヒーカップ&ソーサー

コーヒーフィルター

ドリッパー

お湯を沸かせるもの

水(後でお湯にします)

コーヒー豆(挽いたもの)

時間(重要)

温かい気持ち(重要)

 

 

 

HARIO (ハリオ) V60用 ペーパーフィルター M1~4杯用 100枚箱入り みさらし VCF-02-100MK

HARIO (ハリオ) V60用 ペーパーフィルター M1~4杯用 100枚箱入り みさらし VCF-02-100MK

 

 

 

カリタ Kalita コーヒー ドリッパー 陶器製 102-ロト(2~4人用) ブラウン #02003

カリタ Kalita コーヒー ドリッパー 陶器製 102-ロト(2~4人用) ブラウン #02003

 

 

 

まず初めに,飲みたいコーヒー豆と,コーヒーカップ&ソーサーを準備します.(僕の家ではコーヒー豆は冷蔵保存しているので,飲むと決めたらなるべく早く室温に近づけるため早めに出しています.)

お湯を沸かせるもの(僕の家はT-falです,お湯を沸かすのがとても楽なので.やかんだったり給湯器のお湯でも◯)に水を入れ,沸かします.

 

お湯を沸かしている間にコーヒーカップにドリッパーを乗せ,その上にフィルターを入れます.僕は紙のフィルターをよく使うので,端の方の糊付けされてる部分を折り曲げうまく入るようにしています.紙のフィルターを利用する場合は,ここはなるべく折り曲げたほうが良いです.

 

そして,コーヒー豆の袋を開封します.僕はこの瞬間が一番幸せで,コーヒー豆のコクがあり濃厚な香りがぶわっと鼻を通り抜け,一気に身体をコーヒーモードにされます.

僕は濃い目が好きなのでフィルターの半分くらいを目安に入れます.

 

そしてお湯が沸いたら,まず初めにカップにお湯を入れカップ自体を温めます.時間は15秒位で良いかと思います(あんまり長いと沸かしたお湯が冷めてしまうので).

カップが温め終わったら中のお湯を捨て,ドリッパーを乗せお湯をコーヒー豆全体が湿る程度に一度入れます.この工程が非常に大事に思います.これがあるかないかで,コーヒーの味の深みが変わってきます.最悪前半の工程はすっぽかして良いので,コーヒー豆をお湯で湿らせることだけはやってみてください.

湿らせたらソーサーをドリッパーの上に乗せ蒸らします.(お行儀が悪いようにも思えますが,食器を増やしたくないため家ではこのようにしています.)

時間はだいたい30秒〜1分を目安にすると良いと思います.僕が最初に参考にしたサイトでは1分になっていましたが,1分だとお湯が冷めすぎてしまうので,今は30秒にしています.

 

その後お湯を入れるのですが,この時全体にお湯が行き渡るようにゆっくりと円を描くようにお湯を注ぎます.均一にお湯が豆と接触することで,味にばらつきが出ないです.入れた豆より少し多いくらいのお湯を入れたら一旦待ち,ドリップされだしたら継ぎ足します.継ぎ足しのときは,フィルターの周りについた豆を下に落とす感じで入れると,均一にお湯が接触するので良いです.

 

これで完成.あとはチョコなどをソーサーの端に添えたりすると一気にオシャレ感が増し,生活の質が向上するので,一日が少しだけワクワクできます.

 

豆に関しては,賛否両論あると思いますが,僕は酸味が苦手なので,酸味がなるべく少ない豆を選んでいます.困ったらKALDIの豆カウンターで自分好みの豆を選ぶのが◯.僕はハロウィンのときの猫ちゃんがパッケージのものがとても好みでした.

 

 

スターバックス コーヒー カフェ ベロナ 140g ×2袋
 

 

 

ここまでして淹れるのはめんどくさいよーって人にはコンビニコーヒーで全然良いと思います.

僕はコンビニコーヒーでは,セブンのコーヒーが好きです.缶コーヒーではBOSSは味が薄く正直今ひとつといった感想で,TULLY'Sのブラックコーヒー(水出しじゃない方)が一番好きです.他に比べると少しだけ高いんですけど,ちゃんとコーヒー豆の味がします.冷たくても暖かくしても美味しいのでおすすめです.

 

 

以上僕的コーヒーの淹れ方でした.

ちなみにこのブログを書いているときもコーヒー飲んでました.

 

こんなコーヒー美味しいよってのがあったら教えてほしいです!

失礼なことを言ってくる人たちに怒れない

失礼なことを言ってくる人たちに対して,どう怒れば良いんだろう.

僕には今その答えがなく,愚痴ると他の人を嫌な気持ちにしてしまうから,仕方なく記録残しのためもあってブログに残そうと思った.

こういう方法があるよっていうのがあったら,ぜひ教えてほしいです.

 

社会人になるまで,僕にはちゃんとした後輩という存在ができたことがなかった.

というのも,中学校は生徒会と外部クラブに所属しており,校内の部活は参加しておらず,外部クラブはあまり先輩後輩の強い関係性がなかったからだ.

高校生から僕はバンドを初めており,部活はやらずそのまま今に至るので,後輩という生物に対してどう振る舞えばよいのかわからない(最近やっと少しわかってきた).これが前提.

社会人になって2年目にして後輩ができた.が,この後輩は女性なのだが(だからこそ余計に難しかったというのもある.現在の日本では「ハラスメント」という言葉が多用されている,例えばパワーハラスメントパワハラ),セクシュアルハラスメント(セクハラ),アルコールハラスメント(アルハラ)などが挙げられる.この言葉は,相手が嫌だと思ったら,発言の意図がなかったとしても,ハラスメントになりうるという危険性がある.だから気を許した人で無い限り,職場では女性相手には名字で「さん」付を徹底している.たまに,いきなり名前で異性を呼んでいる人がいるが,とても気持ち悪いと思う.心の距離感仕事しないの?)この人が事あるごとに僕に対して失礼な態度を取ってくる.

僕は,先輩という存在はいたことがあって(外部クラブの時),僕にとっては年上や目上の方は基本的には敬う存在であると思っている(もちろん敬う必要もない屑のような人間もいるが,それを判断するまでは基本的には一律敬いの体制をとる).だから,同世代であっても,僕が先輩になった以上後輩は少しは先輩に対する扱いをするんだろうな,と思っていたが,全くそんなことがなかったのだ.

この後輩は,なぜか僕に対してはすごく失礼で,明らかに見下しているような態度を取ってくるのだ.もちろん僕が仕事が全くできず,周りからも仕事ができない無能だと思われていて尊敬に値しない人間であるならば,百歩譲ってそれもありだろうと思う.ただ現状僕はかなりきちんと仕事をしていると思っているし,職場内でもかなり多量の仕事をこなしている思う.後輩や先輩のミスに関してはリカバリーもしたりもしている.職場内の進捗状況を把握したりもしている.特に暴言も吐かず無駄な残業をしているわけでもない,なぜ見下さなければならないのだろうか.

例を挙げると,僕よりも年上の人に〇〇について知ってることがあったら教えて」と聞かれたときは「そうですよねー!知ってます.〇〇ですよね!」とにこにこしながら回答しているのに,僕が聞いたときは「それは本人に直接聞いたらどうですか?何階にいるので.」と言ってくるのだ.

あとは,仕事の引き継ぎで僕が先輩から口頭で説明されたものを後輩に引き継ぐときもとても尖った口調で「マニュアルはないんですか?」と言ってきて,僕がマニュアルを作成して渡してもミスはするし,自分の間違えは謝らない.「マニュアルにこう書いてありました」の一点張り.実際はマニュアルには書いていない自分流のやり方で間違っていたが.

後輩の休暇中に,後輩に割り振られている仕事に漏れがあり,また誰かに引き継ぎもされておらず僕がリカバリーしたあと,休暇から復職してそのことについて「きちんともれないように注意しようね」と言ったら,「ああ,はい」で終わり謝罪もない.

その他にも,様々な態度に人を馬鹿にしたような仕草が見られるし,本当に謝れない人なんだなと思っている.

(ああ,こう書いていると完全に舐められてしまっているな.ただ,僕だったら自分の間違いがあってフォローされれば申し訳なく感じるし,間違っていれば誰であっても必ず謝罪する.自分がミスしているのに相手を見下すってどういうこと?同世代として全く理解できない.)

もしこれを意識しないで行っているのであれば,コミュニケーション能力に何か問題があるとしか考えられない.言われた時はあまりにいきなりのことでうろたえてしまった.こんな言い方ある?もし言いたくないのであれば,「すみません,この件に関してはあまり言いたくないんです.」と言えば誰も嫌な気持ちにならないだろう.なんであえて僕が嫌な気持ちになることを言うのだろう.それを考えていたら辛くなってしまった.

僕は職場内で起きた嫌なことは,職場外には持ち出さないようにしようと心がけているけれど,どうしても日々のことで溜まってしまい,我慢ならなくなってしまった.

このときに「おい,その態度は失礼だろ」と言えればよかったんだろうけど,僕はそういうふうには怒れないんだ.みんなはどうやって怒っているのかな...

 

ちなみに,職場内の人たちはこの対応に気づいてはいるが誰も注意しないのである.

(最近は可哀想な残念な人間だと思って無理やり納得させている)

夏の記憶を呼び覚ましている

「夏」という季節について考える.

 

蝉の鳴き声,市民プール,棒付きアイス,かき氷,焼きそばの屋台,盆踊り,花火,熱中症,グランド,炎天下,紫外線,林間学校,虫捕り,緑に生い茂る木々,バーベキュー,自転車,通り雨,線香花火,無計画旅行,ガストで徹夜,海,海パン,潮風,パキパキの髪の毛,海藻,砂浜,カタツムリ,あじさい,濡れた道路,長靴,雨傘,アマガエル,うちわ,扇風機,冷房,氷,体育祭,

 

夏に関しての記憶が乏しい,全て過去の記憶.みんながよく書いている夏の詩のような言葉が出てこない.

僕に夏は無いみたいだ.

 

必死で呼び起こしても,全て嘘になってしまう.

暑い夏も,雨に濡れた梅雨も,カタツムリを触っていたあの日も,サッカーの帰りに土砂降りが降ってびしょ濡れになりながら帰ったあの日も,その時話した会話も,全て記憶の奥底に閉じ込めてしまったようだ.

定期的にこじ開けないと,この扉は固くて開かない.夏の想い出を呼び覚ましている.

 

 

「あの日,僕は君に一つの嘘をついた.つまらない嘘だ.僕の背中を追いかけてほしかったんだ.ただそれだけだった.持っていた傘を放り投げ,靴をびしゃびしゃに汚しながら,それでも手を引いてほしかった.それが言えなかった僕は,未だにあの日に戻っていつも過呼吸になってしまう.苦しさを紛らわせるための笑顔が板について,僕の顔面は仮面のように固く動かなくなった.小さな虫が耳元で飛んでいるのを無視して,僕は君と逆方向に歩き出した.傘が妙に重く感じるが,気の所為だ,と自分に言い聞かせた.」

何時かのサイレンが聴こえますか.

このたび,ノクターンで新譜をリリースしました.
何時かのサイレンe.p.という3曲入音源をデジタルリリースしたところ,

Spotifyの公式プレイリスト

「New Music Wednesday」

open.spotify.com

「Edge!-Japan Indie Picks−」

open.spotify.com

 

で「海底」が,

 

YouTube Musicの公式プレイリスト

「J-Rock Rising~邦楽ロック新着~」

https://music.youtube.com/playlist?list=RDCLAK5uy_lSERWgd6wIk83B9NbwmCE-Z-JWlyaUlto

 

で「音楽室」

がそれぞれ選出されました.

 

Edge!とJ-Rock Risingに関しては,プレイリストカバーを取りました.

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Edge!カバー画像

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J-Rock Rising〜邦楽ロック新着〜カバー画像

  ※プレイリストカバーになるとは,プレイリストの一曲目で,アーティスト写真がプレイリストカバー画像に使われることです.タワレコの視聴機の一曲目に選定されているのと同じ感じです.

 

正直よく理解できていないです.大抜擢です.良い音源が作れたとは思っていましたが,こうピックアップしてもらえると実感がわきます.このまま多くの人にノクターンの音楽を聞いてもらいたいです.

良い音源が作れて良かった.この音楽が必要としている少しでも多くの人に届くことを,いつも願っています.

 

音楽室と海底は,音楽の性質上真逆のような立ち位置にあります.

なので,音楽室も同等の評価を受けられたのは,僕にとってかなりの安心になりました.

 

ノクターンというバンドは,ただのポストロックやマスロックのバンドではなく,芸術表現を行うバンドであることを再認識していただけるe.p.になっているかと思います.

 

僕は歌を歌うことが好きです.

歌を歌うことが好きな人には,音楽室がおすすめです.

キラキラとした,でも少し暗い想い出の中のような,暖かくも寂しい感じがするかと思います.

メロディを大切に作りました.耳にすんなり伝わると思います.ハモリも美しく合わせました.

曲の間延びを防ぐために,素直な展開を多めに入れました.6分って感じしないでしょ?とても完成度の高い作品です.当初のMV候補曲でした.物語性の強い曲です.ついつい口ずさめる良いメロディになっています.

 

 

僕は遊び心の多い音楽が好きです.

そういった人には,haiseがおすすめです.

無機質で閉鎖的な空間と,時折飛び出てくるファズの音や,リズミカルなギターとドラムのフレーズ,どこをとっても楽しいと思います.

特に元気になるような詩ではないですが,そういう言葉が必要な人がたくさんいることを僕は知っています.「悪いものは壊そうよ」です.「正しいのは君の心」です.

これはMV公開の日程もかなり意味があります.裏付けの多い曲です.

 

僕は轟音の音楽が好きです.

そういった人には,海底がおすすめです.

この曲は3曲の中で特に思い入れが強いです.精神を犠牲にして作ったような曲です.

テクニカルな話をすれば,シューゲイザーを僕が解釈するとこうなる,というのを実践した曲です.

芸術とは解釈なので,こういう作品の作り方はある種普通であり,ただ僕に取ってはとても新鮮でした.

現状のノクターンシューゲイザーはこのイメージになります.轟音の音作りにこだわりがあります.2ピースでいかに轟音を出せるか.イコライジングから研究し,現時点では最高の棲み分けになっているかと思います.2ピースでこれをやることが楽しいし,意味があるのです.

詩は,これでもかというくらい書き殴りました.この曲内では「明日になったら」という言葉に希望はありません.僕らは希望を持たないまま明日を迎えることがよくあります.

 

「ふとした時,遠くの方から何か尖ったような音が聞こえたような気がした.振り向くと燃えるような夕焼けの向こうに,巨大なサイレンを携えた鉄塔が見えた.そのサイレンが鳴り響いているのだ.周りを行く人達はこのサイレンが聞こえていないようだ.ただ確かにあれは鳴っているし,僕はその方向に足を進めた.僕は,この音が何時かのサイレンと同じ音だと気づく.僕らは美しくありたく,手の届かない場所にあるものをひたすらに追っていた.このサイレンが鳴り止んだら,僕はまた迷子になってしまう.僕は急いで歩を進めた.」