時計の秒針音

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同期のサクラ,最後辛かった

同期のサクラ,どうしてこうなった...

 

今シーズンのドラマで一番面白そうだった同期のサクラ,最終回の2話前から気持ち悪すぎて一気に面白くなくなった.

 

サクラが目覚める前までの,サクラの話は見ていてスカッとしたし,凝り固まった人たちの頭の中を正しさでぶつかっていくというスタンスが気持ちよかった.

廉太郎とすみれさんが結婚するっていう流れは,良い意味で想像を裏切る感じで良かった.個人的に廉太郎のキャラクターが好き.

 

ただ,サクラが目覚めて,葵くんがサクラにプロポーズして振られ,その後ユリを抱いて子供までできるという脚本が気持ち悪すぎた.どうしてそうなる.

しかも,なぜかユリは子供を産んで,葵くんのプロポーズを断りシングルマザーで生きていくことを誓う.それに対し同期たちは何も反対しない.

 

ありきたりかもしれないけど,あのドラマは最後サクラを筆頭に同期たちと新しい会社を立ち上げ,同期のみんなと素晴らしい建物を作る,っていうところで終わったほうが冒頭の伏線も回収できて良かったと思う.それかふるさとの島に橋を作る依頼が新会社に来て「諸君,良いものを作ろう!」ってサクラが言って終わる,とかの方が良かったと個人的には思う.

 

最後までサクラが不遇でならなかった.目覚めてからは,じいちゃんが亡くなり意気消沈したサクラを,「いつものサクラじゃない,いつものサクラに戻って!」と捲し立てる同期たちが信じられないくらい気持ち悪かった.誰もサクラに寄り添おうとしないし.

どうにか無理やり立ち直らせ,「いつものサクラに戻った!」って喜ぶ同期も気持ち悪い.いつものサクラって何?気持ちが落ち込んでいる時も,元気な時も,全部サクラでしょ.それを理解して支えてあげるのが仲間じゃないの?

 

復活したサクラを,黒川副社長がヘッドハンティングして復職させるけれど,同期のみんなは「黒川さんは怪しいからやめとけ,自分に嘘をつくな」と,せっかく建築系の仕事につけたサクラの邪魔をし,挙句の果てには自分の相手をしなかったユリは「サクラは権力を持ってはいけない人間だ」なんてサクラに吐き捨てるんだからひどすぎる.サクラは「どうしてせっかく何か成し遂げそうなのに応援してくれないんですか!」と言っていたが,そのとおりだと思うよ.誰も味方してあげないじゃないか.仲間ってなんだよ.

 

黒川副社長の思想は,別に間違ったものではないと思う.あのままサクラがのびのびと仕事ができるのであれば,それを支えてあげるのが仲間だろう.ましてや今まで嫌というほど散々な目にあってきたのは見てきたのに.

最後は入れ知恵して大手企業を退職させ,町工場の小さな建築会社に就職して終わりという,全く救われない終わり方.なんにも解決してない.

ちゃっかり葵くんはそのまま就職し続けているし.

 

ラスト3話でここまでがっかりするとは思わなかった.

 

大変残念だ.

 

僕は,日々自分に嘘をつかないで生きていくぞ.

僕の思想や言葉で誰かが少し生きやすくなるように努力をしていく.

 

 

最後は,この言葉で締めようと思う.

 

「諸君,明日はもっと良いものを作ろう!」