夏の記憶を呼び覚ましている
「夏」という季節について考える.
蝉の鳴き声,市民プール,棒付きアイス,かき氷,焼きそばの屋台,盆踊り,花火,熱中症,グランド,炎天下,紫外線,林間学校,虫捕り,緑に生い茂る木々,バーベキュー,自転車,通り雨,線香花火,無計画旅行,ガストで徹夜,海,海パン,潮風,パキパキの髪の毛,海藻,砂浜,カタツムリ,あじさい,濡れた道路,長靴,雨傘,アマガエル,うちわ,扇風機,冷房,氷,体育祭,
夏に関しての記憶が乏しい,全て過去の記憶.みんながよく書いている夏の詩のような言葉が出てこない.
僕に夏は無いみたいだ.
必死で呼び起こしても,全て嘘になってしまう.
暑い夏も,雨に濡れた梅雨も,カタツムリを触っていたあの日も,サッカーの帰りに土砂降りが降ってびしょ濡れになりながら帰ったあの日も,その時話した会話も,全て記憶の奥底に閉じ込めてしまったようだ.
定期的にこじ開けないと,この扉は固くて開かない.夏の想い出を呼び覚ましている.
「あの日,僕は君に一つの嘘をついた.つまらない嘘だ.僕の背中を追いかけてほしかったんだ.ただそれだけだった.持っていた傘を放り投げ,靴をびしゃびしゃに汚しながら,それでも手を引いてほしかった.それが言えなかった僕は,未だにあの日に戻っていつも過呼吸になってしまう.苦しさを紛らわせるための笑顔が板について,僕の顔面は仮面のように固く動かなくなった.小さな虫が耳元で飛んでいるのを無視して,僕は君と逆方向に歩き出した.傘が妙に重く感じるが,気の所為だ,と自分に言い聞かせた.」
何時かのサイレンが聴こえますか.
このたび,ノクターンで新譜をリリースしました.
何時かのサイレンe.p.という3曲入音源をデジタルリリースしたところ,
Spotifyの公式プレイリスト
「New Music Wednesday」
と
「Edge!-Japan Indie Picks−」
で「海底」が,
YouTube Musicの公式プレイリスト
「J-Rock Rising~邦楽ロック新着~」
https://music.youtube.com/playlist?list=RDCLAK5uy_lSERWgd6wIk83B9NbwmCE-Z-JWlyaUlto
で「音楽室」
がそれぞれ選出されました.
Edge!とJ-Rock Risingに関しては,プレイリストカバーを取りました.
※プレイリストカバーになるとは,プレイリストの一曲目で,アーティスト写真がプレイリストカバー画像に使われることです.タワレコの視聴機の一曲目に選定されているのと同じ感じです.
正直よく理解できていないです.大抜擢です.良い音源が作れたとは思っていましたが,こうピックアップしてもらえると実感がわきます.このまま多くの人にノクターンの音楽を聞いてもらいたいです.
良い音源が作れて良かった.この音楽が必要としている少しでも多くの人に届くことを,いつも願っています.
音楽室と海底は,音楽の性質上真逆のような立ち位置にあります.
なので,音楽室も同等の評価を受けられたのは,僕にとってかなりの安心になりました.
ノクターンというバンドは,ただのポストロックやマスロックのバンドではなく,芸術表現を行うバンドであることを再認識していただけるe.p.になっているかと思います.
僕は歌を歌うことが好きです.
歌を歌うことが好きな人には,音楽室がおすすめです.
キラキラとした,でも少し暗い想い出の中のような,暖かくも寂しい感じがするかと思います.
メロディを大切に作りました.耳にすんなり伝わると思います.ハモリも美しく合わせました.
曲の間延びを防ぐために,素直な展開を多めに入れました.6分って感じしないでしょ?とても完成度の高い作品です.当初のMV候補曲でした.物語性の強い曲です.ついつい口ずさめる良いメロディになっています.
僕は遊び心の多い音楽が好きです.
そういった人には,haiseがおすすめです.
無機質で閉鎖的な空間と,時折飛び出てくるファズの音や,リズミカルなギターとドラムのフレーズ,どこをとっても楽しいと思います.
特に元気になるような詩ではないですが,そういう言葉が必要な人がたくさんいることを僕は知っています.「悪いものは壊そうよ」です.「正しいのは君の心」です.
これはMV公開の日程もかなり意味があります.裏付けの多い曲です.
僕は轟音の音楽が好きです.
そういった人には,海底がおすすめです.
この曲は3曲の中で特に思い入れが強いです.精神を犠牲にして作ったような曲です.
テクニカルな話をすれば,シューゲイザーを僕が解釈するとこうなる,というのを実践した曲です.
芸術とは解釈なので,こういう作品の作り方はある種普通であり,ただ僕に取ってはとても新鮮でした.
現状のノクターン的シューゲイザーはこのイメージになります.轟音の音作りにこだわりがあります.2ピースでいかに轟音を出せるか.イコライジングから研究し,現時点では最高の棲み分けになっているかと思います.2ピースでこれをやることが楽しいし,意味があるのです.
詩は,これでもかというくらい書き殴りました.この曲内では「明日になったら」という言葉に希望はありません.僕らは希望を持たないまま明日を迎えることがよくあります.
「ふとした時,遠くの方から何か尖ったような音が聞こえたような気がした.振り向くと燃えるような夕焼けの向こうに,巨大なサイレンを携えた鉄塔が見えた.そのサイレンが鳴り響いているのだ.周りを行く人達はこのサイレンが聞こえていないようだ.ただ確かにあれは鳴っているし,僕はその方向に足を進めた.僕は,この音が何時かのサイレンと同じ音だと気づく.僕らは美しくありたく,手の届かない場所にあるものをひたすらに追っていた.このサイレンが鳴り止んだら,僕はまた迷子になってしまう.僕は急いで歩を進めた.」
変拍子の曲を作るのはずっと昔から決まっていたという話
色々あって「マスロック」や「ポストロック」という概念についてちょっと掘り下げている時期で,CHONやAmericanFootballとか王道だけれど今は結構聞いている.
変に理屈っぽいので,物事を知るときは原理とか生まれを理解しないとちゃんと知覚できなかったりする.そのため「マスロック」って何が起源なのかと思って調べてみた.
マスロック (Math rock) は、ロックの一種。キング・クリムゾンやスティーヴ・ライヒらの影響を受けた複雑で変則的なリズム、ギターを中心とした鋭角的なメロディや不協和音などが特徴である。
ここにある「スティーヴ・ライヒ」という人の名前を見たとき,「おや?この名前見たことあるぞ」と思って調べてみた.
この人ですね.
僕この人のCD昔から持ってた.
大学生の時に,音楽の勉強を始めようと思ってひたすらいろいろな音楽を聞いた時期があって,その時に一発目で好きになってその後繰り返し聞きまくった音楽が,このスティーヴ・ライヒだった.ミニマルミュージックというジャンルで永遠に聞いていた.
マスロックの起源がスティーヴ・ライヒの影響を受けた複雑で変速的なリズム,というのが正しいなら,僕は昔からこの系統の音楽が性にあっていて,よく聞くと昔から作っているSEとかはミニマル感があったりしている.
中学3年生までピアノを習っていたんだけれど,先生に「じょぶず君は王道よりちょっと変わった曲の方が好きだよね」と言われ,変な曲をピックアップされて弾いていたことを思い出した.
(その後王道を弾いてみたくなり,ショパンとかの譜面を引っ張り出したのだが.)
自分語りになってしまったけれど,すごく衝撃的だった.もうこのジャンルを好きなのは性癖以外になく,僕の人生においての根幹をなすものなんだなと腑に落ちた.
スティーヴ・ライヒという起源からスタートしている僕は,正統派マス・ポストロックの伝承者と言っても過言ではないのではないか(言い過ぎ)
追記ーーーー
CHONと書いたが,最近のCHONはマスロックというよりプログレ感が強く聞けてない.プログレ感というとichikaという方の演奏も同等.
ギターはとてつもなく上手いが,酔ってくる.気持ちよく聞くことができない.
これも性癖だが.
さて,誰の言葉に耳を貸そうか
(僕は夏に対して,特別な思い入れが無いことに気づいた.)
自信,という言葉がある.
「自信があるね」とか「自信に満ちている」という風に使う.
自(みずから)を信じる.
という言葉.
「自らを信じるがあるね」とか「自らを信じるに満ちている」という風に,単純に当てはめるとうまくいかない.
この言葉には「力」という言葉が隠されている.
自らを信じる力=自信
自信が無いということは,自らを信じる力が無いということだ.
自分を信じるということは,簡単そうに見えてとても大変で苦しいことだ.「普通」というよくわからないものを中心にこの世界は廻っていて,それに外れていないか常にビクビクしながら生きている.ただ,「一番普通でいること」=「自信がある」にはならない.「普通であるという自分を信じる力がある」ことの意味の無さがわかる.「普通」に自分を無理やり当てはめてしあっている時点で本来の自分を信じていない.
普通でいようとすること=自信がないこと,といえる.
自分自身をどれだけ見つめて,輪郭を認識できるかが,自信に繋がると思う.
誰に指を刺されても良いのだ,誰も僕を笑う権利なんて無い.
何を根拠に笑っているの?
服装が何と違うから笑っているの?
喋り方が聞いたこと無いから笑っているの?
見た目が違うから笑っているの?
髪型がまっすぐじゃないから,色が黒じゃないから笑っているの?
君が知らないだけじゃないか,笑うなんてとんでもない.君が生きているそのままが素敵なんだ.理解力のない馬鹿は放っておくのが良い.
誰も君を笑う権利なんて無い.
だから,君が君を笑うことは絶対にしてはいけない.
君だけは君を信じていなければいけない.
君が君を信じていれば,それはいずれ自信になる.君自身を信じる力を持って生きていこう.僕も.
さて,誰の言葉に耳を貸そうか.
ミュウツーの逆襲 EVOLUTION,Evolutionする必要ないでしょ
縁あって試写会を観ることができたんだけれど,駄作&蛇足だった.
↑原作への感想
試写会は,小林幸子さんの生歌をの「風といっしょに」を聞けた.今回は小林幸子さんとしょこたんが二人でデュエットした楽曲になっていたが,しょこたんも上手いんだけれど,小林幸子さんが圧倒的にうまくて,本当に上手い(語彙力)
演歌歌手ってやっぱり歌上手いんだなって思った.
CD買っちゃおうかなって思うくらい,演歌の.
ここからが本題だけれど,Evolutionする必要なかった.
不必要だった.
何がEvolutionだったのかというと,2次元アニメだったミュウツーの逆襲を3DCGにしてみた,っていう映画です.単刀直入に,技術お披露目会でした.
物語は導入にロケット団のサカキの具体的な介入とミュウツーの存在を前作より具体的に描いたくらいで,ほぼ原作の通り.
ピカチュウは名探偵ピカチュウの毛むくじゃらではなく,普通に3Dになっただけだったので可愛かったけれど,人がまず気持ち悪い.みんなトイ・ストーリーのキャラみたくなっていた.サトシが特に気持ち悪くて,最後まで違和感しかなかった.
サトシがミュウツーとミュウの技を両方受けて石になるシーンで,原作だと重々しい石になってしまったんだけれど,Evolutionはツヤッツヤの素材の鉄みたいなものになっていた.しかもピカチュウが「ピカピー」ってサトシを呼ぶシーンでそのツヤッツヤのサトシ普通に揺れてるし.もっと重いものじゃないの?軽いのサトシって.
そして,ピカチュウを始めとするポケモンたちの涙がサトシに集まるシーン.原作だとあまり気にならなかったが(というよりアニメのご都合主義なのでよくあることだという認識),Evolutionでは涙がなぜ滴らなく,そのまま目から直接飛び出てサトシに向かっていったのか謎だった.ギャラドスとか表情が全く変わらないまま目から水がめちゃめちゃに飛び出てサトシに向かっていったのが本当に謎だった.
もう少し表情豊かだった気がする.
3Dになったせいで,若干のリアリティを無意識に求めていたせいで,そういった出来事に対して違和感を感じたんじゃないかという考察をしている.
重力を感じたかったな.
涙が目から直接飛び出てサトシに向かうシーン,映画作成中誰も違和感を感じなかったのかな.あれは本当に不思議な時間で,感動シーンであるのに笑いがこみ上げてくるという,なんともおかしな話である.
また,ニャースとニャースのクローンが「お月様が綺麗だにゃー」と会話するところがあるけれど,あれ今の子供達が観ても,唐突すぎてよくわからないでしょと思った.
その当時はニャースがまんまるお月さまの歌がエンディングテーマになっていたからその話だなとわかるけれど,それを知らない小さな子たちは「???」となると思う.
中途半端に子供向けにしたのが良くなかった気もする.
もう完全に大人向け(その当時の子供向け)にすればいくらかもう少し深みのある作り方ができたのかな.
監督,この映画で「ピカピーのシーンで何回も泣いた」(うろ覚え)とツイートしていたけれど,それって原作見てもきっと泣くよね.
3Dになってよかったことってなんなんだろう.なにもなかったように僕は感じる.
ミュウツーの声が,初期と同じだったからかなり期待したけれど,期待はずれだった.
うかつに3Dにするものではない,という知見を得られたのだった.
僕たちはもう帰りたい
今こうして文章を家で書いているときでさえ,起きて行かなければならない仕事を思い出し,全力で帰りたいと思っている.
みなさんはどうだろう.
さわぐちけいすけさんが作者ということと,表題に惹かれ読んでみた.
さわぐち けいすけ (@tricolorebicol1) | Twitter
ものの30分くらいで読める軽い内容の漫画だった.
普段のゆるい感じの雰囲気で,ノンストレスで一気に読むことができた.多分共感できる人が多いと思う内容で,僕は「職場で未だにFAXを使用していること,ミスが有った際にダブルチェックをしなければならなくなること」に対して,「あ,これって先進的な企業だと普通じゃないんだ」と気づくことができた.
今後こういった業務については積極的に廃止するよううまく立ち回ろうと思う.
たしかに,家ではFAXになんて全く使わない.
お金かかるからネットの地盤がカッスい企業って意外と多いんじゃなかろうか.
僕の会社はWi-Fi通ってないし,メモリ4GB(もともと2GBだった)のパソコン使ってるし,使用しているシステムはゴミみたいだし(データベースをちょっと弄っただけみたいなやつ),なんかもう絶望していたけど,その中で効率をあげようと奔走している.なんかバカみたいだなと感じた.まあそれでもやっていくしか無いけれど.
一個の検索するのに15秒くらいかかるとか正気の沙汰じゃないし,旧石器時代にいるのかな?
仕事以外にも,旦那さんとのすれ違いで家に帰りたくない奥さんの話を,「あ〜わかるわかる,そうだよね」ってクスリと笑いながら頷いて読める本になってました.普通にとてもおもしろかったです.
若い世代の社会人の人とか,「私,定時で帰ります」が好き人とか,刺激うけるんじゃないかな.
僕は定時で帰りたいマン.
だって音楽メインで生活しているから.
最近はものっすごく忙しくて家帰ってきたら脳みそのキャパシティ超えていてほとんど活動できないけれど.
今日は軽く20時から2時間位夜寝して元気が出たのでSNSとかメールの返信とかやっちゃう.
話が反れたけれど面白かったので,興味がある方は読んでみてください.
眠るのが嫌い
眠るのが嫌いだ.
仕事をしている時間は自分のやりたいことができないから,帰ってきてからしたいことをするしかない.
ただ,疲れ切っているから朝やろうと思ったことの9割はできなくて,YouTubeを見たりアプリゲームすることくらいしかできない.(ただこれは僕にとって心の疲労を回復する一つの方法でもある.人生においてはかなり無駄な時間であるという認識もある)
無駄な時間という認識があるから,頭の中では罪悪感でいっぱいになりながら,肉体的にも精神的にも疲れ切っており,やりたいこと/やらなければいけないこと,まで手が回らない.
人生を80歳までと考えたら,僕は今25歳だから,あと55年しか生きられない.
そのうち,創作活動ができるのはあと20年もないかもしれない,
今しかできない.
YouTube等横になって何も考えずにすごす時間により心と身体を一時的に回復させる.それで大体深夜1時を廻る.その後風呂に入ったりすると2時や3時を廻ってくる.
次の日も就労なので朝はわりと早いが,「やらないといけないこと/やりたいこと」が全く終わっていないこと,休んだことで仮初めにも少し元気が出てきたことで,眠る時間が惜しくなる.
できれば,気絶のように眠りたい.
睡眠がただの娯楽であるならば,僕には不必要なものなのだけれど,どうしても体力回復のために必要であるから,どうしようもない.
(睡眠時間が減ってくると,精神的に変になることも否定できない)
先にも書いたが,死ぬまで・創作できなくなるまで時間がほんとにない.
テレビゲームもめっきりしなくなったし,ドラマはリアルタイムでは見ないで,録画して2倍速で観るようになった.
できる限りインプットには時間をかけたくなく,なるべく短い時間で大量のものを摂取したい.
YouTubeは早送りが2タップでできるようになったからありがたい.
音楽は,Bluetoothイヤホンを買ってから,通勤中に大量に無差別に聞けるようになったから,インプット量がものすごいので最近は充実している.
本は集中して読まないと行けないから,敬遠しがちである.
映画は家で観るなら倍速だ.(映画館で観るときは,しっかり世界に入り込むため時間とかは全く気にしない)
ーーー
もうこんな時間で7時には起床しないといけないのだけれど,本を読んだりギターを弾いたり(これは物理的に無理だが),音楽を聞いたり,詩を書いたり,漫画を読んだり,まどマギを見返したり,絵を描いたりしたい.
でも寝ないと死ぬからどうしようもない.
眠るのが嫌い.もったいない気がしてしまう.あーあ.
眠るか,仕方ない.
(起きるときは寝覚めは最悪で,もう少し早く寝ておけばよかったとなるのは言うまでもない)
※かなり脱線するが,macの変換が以前よりアホになった気がする.「詩を書く」という分をタイプしていきなり出てくるのが,師を書くってなんやねん.