時計の秒針音

少しずつコツコツ意味を貯めてく

Marmelo Brewery

12月5日20時,Marmelo Breweryが解散を表明した.

 

彼らと出会ったのは下北沢ReGだ.一回の対バンで打ち上げで意気投合して,その後彼らのレコ発&企画に呼んでもらった.

 

「なんでなんだ」の一言に尽きる.

最高の音楽なのに.僕は彼らが大好きだ.

 

売れる音楽か.流行る音楽か,わかりやすい音楽か.

レーベルに入ることができればまた変わっていたのだろうか.

 

今の音楽業界の流行りをどうこう言うつもりは無いし,そういう資格も無いと思うけど,

彼らみたいな音楽を失ったことは,大きな損失だ.

そういう,芽の出かけな種子を見つけて水を上げるのが業界の仕事何じゃないだろうか.

バンドはそこに見つかるようにぴょんぴょん跳ねていないといけないのか.

 

防御的で安直な考えのもとに,世にある音楽は似たり寄ったり.

違いはバンドマンの人柄か?

一番下の種の時から,「一緒に頑張ろう」とすることって無いのかな.

 

彼らの音楽は攻めに攻めている.ただ,人を突き放す音楽ではなく,むしろ寄り添う.

拍子は取りにくいかもしれないけど,とても聞きやすい.

ボーカルの歌声とバンドのアンサンブルは本当に素敵で,eggsのコンテストの音源を何回聞いたかわからない.

あの曲の構成力は他に見たこと無い.

 

僕は彼らの音楽に出会えてよかったし,彼らを知らない人たちは可哀想だと思う.

間違いなく僕の作曲の力の一部になっていて,記憶から音を発している.

 

企画に呼べてほんとに良かった.

僕は彼らが大好きだ.

だからこそとても残念で,とても悲しいよ.

でも,彼らの方が哀しいから,彼らの決断を尊重したい.

「続けてよ」なんて言えないよ.

バンドは最高に楽しいけど,それと同じくらい苦しいことも沢山有ることは知っているから. 

 

残り数回のライブ,悔いの残らないように.

ライブ行きます.