【改めて】千と千尋の神隠しを観るにあたって
スタジオジブリ総選挙で千と千尋の神隠しが1位になり,TOHOシネマズで数カ所上映されることになりましたね!
はい.TOHOシネマズ六本木では,9月10日から16日までの6日間にかけて夕暮れから夜の時間帯で上映されます.僕も深夜0時のチケット争奪戦で見事に勝ち取ることができたので,観て行きたいと思います.とても楽しみ.
争奪戦は,多分スマホよりもパソコンのほうがいいと思います.
理由は,更新ボタンが簡単に押せるからです.
WindowsユーザーはF5を押すことで,自分の指定の日時のところに矢印を置いたまま更新することが出来て,他の人より一歩リードできます.
Macユーザーは,command+Rを押すことで同様に更新することができます.
是非活用してみてください!
さて,ジブリ作品はどの映画も都市伝説のような話がはびこっていますが,そういうのは覗いて,僕が考える見どころを整理していきたいと思います.
まず小さい子供にトラウマを植えつけた,お父さんとお母さんの容姿の変貌シーン.これは衝撃でした.「クレジットカードあるからいいのよ〜たべましょ!」とか,「千尋,すっごく美味しいよ〜」などといって,ジュルジュルと音を立てて食べる姿は,変貌する前から豚のようでしたが,まあ置いといて.
千尋がハクに出会って,「ここにいてはならない!早く元の場所に戻るんだ」と言われて,お父さんとお母さんのところに戻ると,二人は豚になっていました.
ここでお父さん(青色の服を着た豚)に注目すると,人間だった頃の髪が生えているんですね.これが,千尋が会いに行った後にはもう無くなってるのが面白いなと思っています.丁寧に剃ったのかなと.(そんなに見どころではないか)
坊の声が,小さいころの神木隆之介くんが出していることは,結構見どころなのではないでしょうか.君の名は。が公開されて,その主人公瀧くんの声を聞いた後に坊の声を聞くと,なんとも言えない時間の経過を感じて感慨深くなると思います.
映画の内容についてでは,千尋の精神面での成長が見どころです.
冒頭ではわがままで気だるそうな,所謂今時の学生だった千尋が,様々な試練や出会い別れを乗り越えて,生まれ変わっていきます.
宮﨑駿のすごいところは,この”生まれ変わり”の心情変化が,ものすごく滑らかにつながっていくところです.宮﨑駿は少女の純粋無垢な心情を描くことに全てをかけている人です.(言いすぎかもですが言い過ぎではないと思います.)
身振り手振りや視線,声のトーンまで納得行くまでリテイクしていくのは,非現実の中で現実を見せようとしているからだと感じます.
その非現実の現実の世界に僕らは足の先から頭のてっぺんまでどっぷり浸かり,瞬きすることも忘れて観ます.
あの2時間ちょっとの時間の中で,僕らは一人の人間の大きな大きな成長を観ることができます.その中で,自分の悪いところや良いところをちょっと照らしあわせて,ちょっとだけ自分を変えることができたら,それは素敵なことだと思います.
僕も,もう一度映画で千と千尋の神隠しを観ることで,成長したいと思います.