時計の秒針音

少しずつコツコツ意味を貯めてく

11/19 初ワンマン 「まだ信じたいよ。僕らは、」

2ピースになった決意表明が6月で,8月にレコ発企画「誰かが愛した呼吸」,そして11月19日にレコ発ワンマンライブ「まだ信じたいよ。僕らは、」.

正直過密スケジュールだった.

f:id:njobs:20181123055023p:plain

f:id:njobs:20181123055154p:plain

 

確か4月くらいにもうこの流れは決まっていた.

2ピース決意表明企画

レコ発企画

ワンマン

 

2018年は活動の年にすると決め,がむしゃらに頑張ったつもりだ.周りから見たらどうだっただろうか.

ライブやりすぎだったような気もする.

 

レコ発ワンマンになったのは急な話で,9月頃だったような気がする.

 

5月でした.

あ,そうか,5月にワンマンは決まって,曲をレコーディングして音源にしようとしたのは9月とかそのあたりだ.

mini albumのレコ発って決まったときから,アルバム名を「文字盤並びの人々」にするって断言した.EPとアルバムで名前の付け方に一つの一貫性をもたせている.明言はしないけど,多分すぐ気づくだろう.

 

このアルバムのできた曲順としては,夜の海岸が一番最初だった.もともと6月の企画「再考」のアンコールでやっった曲だから.この企画に来てくれた人は歌詞カード持ってるよね?捨ててないよね?笑

よかったら,このアルバムと一緒にしておくといいかもしれないね.

 

そしてステューカができた.なぜだかわからないけれど,どうしても爆撃機の曲が作りたかった.爆撃機が空から落ちてくるのと,女の子が僕には重なった.ツイキャスでも話した通りだけれど,この機体は,落ちてくる時に風を切る音がラッパの音に聞こえたらしい.その音で人々はその存在に気づきサイレンを鳴らし逃げ,隠れた.

僕と君はそのサイレンを通してでしか出会うことができない.

 

透過する光は,もともと「光源」という曲にするつもりでずっと作っていた.ただ,納得できるリフやサビ,メロディが思いつかず,苦戦していた.とりあえずの曲をねねちゃんとスタジオに入った時に何回か合わせたけど,しっくり来なくてお蔵入りにしていた.

 

その間にecletticaのリフが同時進行で完成した.確かTwitterで動画を上げた.

この曲はどうしても「ティカ」を入れたくて,色々と単語をあさっていたな.

(ちなみに間奏はレコーディング前日に決まったので,若干録り直ししていたりする...)

 

光源という曲名を一旦据え置いて,もう一度詩を見直した時に,光を見ているのは瞳だと思い出した.全ては反射していて,その反射によって物体を知覚している.ただ,透明な,例えばガラスを見る時,光は透過してしまい,見ているはずなのに見えていない状態になる.

僕の考え方の大前提に,「人は決して分かり合えない,理解し合えない」というものがある.なのに人はよく「わかる.それってこうだよね」とか言う.

結局僕は透明なままで,その透明な僕を通した世界を見て,知った気がしているだけだと気づいた.

そういう曲です.

イントロの変拍子リフは,様々に屈折する光を表していたりします.裏話.

 

Wonder fallは一瞬でできた曲で,ファズを変えたのを気にちょっと使いたくて作った曲です.

ただ,あのコード進行はとても気に入っています.メロディもわかりやすくできたと思うし,このアルバムの中で一番わかりやすく作れたと思う.

ステューカとWonder fallは僕の中ではセットで,切っても切り離せない関係なんです.だからワンマンでも離せなかった.

 

文字盤並びの人々の最後の掛け合いは,少し面白がって作った.

ちょっと遊びがあった方が絶対楽しいし,掛け合いが繰り返しの意味を含んでいたり,まああんまり全部解説すると面白くなくなっちゃうからこの辺でやめにしよう.

 

Aprilは以前のミニアルバムのリメイクだけれど,がらっと変えた.

 

レコーディングが終わって,ジャケット等のデザインをしながらのワンマンの練習は,楽しかったけれど過酷だった.

ワンマンは4部構成にして,ノクターンというバンドを0から100まで表す必要があった.通常のブッキングだと,その一瞬で表すしかないから,ピックアップした曲で印象つけるしかない.

ただ,僕らが作る曲はecletticaや雨傘と天気雨のような曲もあったり,救命するグレートヒェンみたいな曲もあったり,幅が広い.

そのため,部に分けてやる必要があった.

 

1部は導入.いわゆるノクターンとは,というのをコンセプトにセトリを組んだ.

機織り機の「さあ,今から」には色々な意味が込められている.

 

2部はアコースティックで,もっと来ていただいた方との距離を縮めたいっていう願いから組んだ.

あとちょっとポップな遊びもできるよっていうのを知ってほしかった.

 

3部は深み.暗い曲ばかりではなく,ちょっと明るかったり歌もの色が強い曲を入れた.

一緒に歌えたりすることは,一緒に生きていけることだと思っている.決してあなた達を突き放さないよ,という意味が込められていたりする.一緒に生きていこうね.

 

4部は深層心理.脳内であったり心であったり,人は決してわかり合うことができないということを,ただまとめ上げた.笑っていても,違うことで笑っているし,話したことは半分も伝わっていない.でもそれは仕方のないことだ.それが僕らであり,それを踏まえてみんな生きている.苦しかったり悲しかったり,そういう傷を持ちながら,自分の心に嘘をついて笑ったり,本当に不器用だなって思う.

だからこそ,そういう人たちと一緒に生きていくことができるとも思う.

雑踏に消えかけた君の輪郭を僕は愛しているし,不器用でも生きている君は美しい.

そして,僕の心もあなたの心も,誰も踏みにじることは決してできない,大切な聖域であり,僕らはそれを守る義務がある.

 

僕は人が嫌いだけれど,人が好きだ.

まだ信じたいんだ。僕は、