未来のミライ観てきた
未来のミライの試写会が当たったので観てきた.
細田守監督最新作で.時をかける少女から毎年3年周期で新作を出している(前回はバケモノの子)
4歳児の主人公「くんちゃん」と,未来のミライちゃん(女子高生)がCMに出てきていたので,時をかける少女的なモチーフなのかなぁと漠然と思っていたが,全然そんなことはなかった.
こういう映画できるんだなって思った.すごいよ,細田守.
今までがSF色が強く,規模も大きい映画だった.特に前作(バケモノの子),前前作(おおかみこどもの雨と雪)ともに非現実の世界だったので,今作もそうなのかなと思っていたが違った.
あらすじをあえて書くとすれば,建築家の建てた,ちょっと不思議な作りのおしゃれな家に生まれた少年,くんちゃんが,新しくできた妹のミライちゃんに対して,嫉妬とかを感じたりしながら成長していくという,ありふれたストーリーである.
ただ,そこに未来のミライちゃんが出てきたり,多少のSF感はあるがそれも全く違和感に感じない説得力のある世界観で,くんちゃんは自分が生まれてくるずっとずっと前の歴史から少しずつ着実に選んできた,その時その時の未来の先端であるってことに気づく.
自分もずっとずっと昔からの一番先頭であり,また今日.今の自分の未来への選択が,これからずっとずっと続く未来の誰かのための選択であるってことにも気付かされた.
家族愛とかそういう話ではなく,自分が大きな大木の先端であるんだって漠然と感じた.
今はまだ公開していないから,ネタバレになりそうで全然深く突っ込めなかったけれど,とてもおもしろかった.
笑えるシーンもあったり,にやけてしまうシーンもあったり,くんちゃんの描き方(つまり4歳児の描き方)がとてもうまかった.僕も兄弟が下に3人いるので,結構そういう年代の動き方とかを知っている.「あーたしかに,こういう時あったわ,これ理不尽なんだよなーー,我慢したなー」とか思ったりしながら,本当に観ている間ずっと楽しむことができた.
おすすめです.
もし観た方いらっしゃったら,お話しましょう.
8月23日追記ーーー
今思い返せば,くんちゃんの声をあの感じで合わせるのであれば,草原で年上の自転車乗っている子どもたちの声もそれに合わせたほうが良かったと思う.そこだけ違和感がすごかった.