時計の秒針音

少しずつコツコツ意味を貯めてく

ノクターン自主企画「再考」

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6月18日 下北沢251 にて,2ピースとなったノクターンが2ピースで音楽をしていくことを表明するための企画,「再考」が行われる.

いろいろな想いがあるけれど,1番はやっぱり3ピースから2ピースになった時の周りの反応だ.

誘われるライブも,以前とちょっと変わったというか,試しにこのライブ入れてみるかっていうのが見えてくるブッキングだったし,対バンにも「2ピースでも聞けるね」的なニュアンスが見えてしまったり,やはり「3ピースの音楽を2ピースでもできるじゃん」という気持ちが透けて見えてしまっていた.

 

違う.

 

僕らがなぜ2ピースを選んだのか.

それはベースが見つからなかったからではなく,(いや,確かにこの人とならやれるっていうベースは見つからなかったけれど),2人のほうがより面白いことができると考えたからだ.

あれは忘れもしない,東京駅のラーメンストリートあたりで,

 

じょぶず「ベースいなきゃいけない理由ってあるっけ」

ねねちゃん「?」

じょ「いや,なんかわざわざ無理やりベーシスト入れて3人で演る意味ってあるのかな.それよりも2人でもっと深く突き詰めたほうが良いんじゃないかな」

ね「?」

じょ「他のバンドと違って,ノクターンってメンバーのバンドへの理解がかなり重要な気がしていて,ブッカーさんんも「もっと考えてやったほうが良い」って言われるくらいじゃない?なのに,ここで全然知らない人をポッと入れたところで,本当に良い方に転がるのかな」

ね「?」

じょ「それなら,2人でちゃんと細かいところまでしっかり詰めていって,あーでもないこーでもないって言いながら,まだぼやっとしていたバンドの形を固めていったほうが,これからに繋がるのでは無いだろうか」

ね「!」

 

という会話をした.ここでベースレスを敢えて選択することとなる.

 

実際,僕が作る音楽は自分でも作った瞬間はよくわかっていないものが多い.

それを音楽的表現や,会話で少しずつ削っていって,荒削りだったものから,徐々に輪郭を見つけ出していく作業が必要で,それにはものすごい時間がかかるし,僕だけがわかっていてもだめで,メンバーも共通で認識していないとだめである.

 

二人になって,

・フットワークが圧倒的に軽くなった

・練習にかかる費用が減った

・曲への理解が深まった

というメリットができた.

フットワークが軽くなると,自然と共にいる時間が長くなるので,僕のことをねねちゃんも理解するようになるし,僕もねねちゃんを理解できるようになる(真に理解するとかそういう話ではないよ).

そうすると,お互いの音楽のプレイの癖とかがわかってきて,自然と楽曲に溶け込めるようになる.

 

僕らが今やっていることは,3ピースの音楽ではない.2ピースの音楽だ.

それを証明するため,再び考える必要があった.

なぜ,2ピースになるのか.

答えは企画「再考」の中にある.

来れば必ず僕らの考えが伝わると思う.

 

僕らが表現したいもの,現状のその全てを出し尽くすため.

明日は楽しみにしていてほしい.

 

ーーーここから先は企画の出演者を褒めちぎるタイムーーー

・【雨のマンデーズ】

前々から知ってたけど,新宿marbleで初対バン.そのときはドラムも女性に変わっていて,ガールズバンド(というくくりにしたくは無いが,表現としてこの表記を使う)になっていた.

めっっっっっちゃ良い.メロが良い.歌詞も良い.女性にしかあれは歌えないよ...

「それは呪いさ,これは呪いさ,絡みついて離れないんだ.」

「それは魔法さ,まるで魔法さ,キミが最後にかけた魔法.」

あーーこれは思いつかない.僕には無理だ.呪いが実は魔法っていうのがもう,聞いて一発でやられた.

世界の終わりとレインボウという曲なので,明日やってくれるかもしれないから,楽しみにしていると良いと思います.

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・【Chaton on the Note】

下北沢Daisybarで初対バンかな,確か.そのときは,ノクターンの前のドラムの最後のライブの日で,シャトンのベースも最後の日だったという,なんだか不思議な縁のバンド.

その後大塚Deepaでも対バンしていて,回数で言ったら1番対バンしているかもしれない.

ギタボのあき君が作ってきた曲,結構知っているつもりだけど,今やってる時の曲が一番いいなやっぱり.(ただ最初に対バンした,歌いながらめっちゃピロピロ弾く曲も大好き)

今回の企画でドラムの峰くんも脱退らしく,絶対エモくなるねこりゃ.

ちなみに,僕がシャトンで1番好きな曲はSweet magic ink  です.メロ最高だし「隠れてないで出てきてよ.」の「出てきてよ」の言い方がセンス抜群なので,ライブの際には注意して聞いていただきたい.(やるのかな,やってほしいな).ただ,シャトンはメロだけじゃなくて,歌詞も切ない.

というか,最近この雰囲気のバンドいないと思う.ほんとに.すごいバンドになったな.負けられない.(上から目線というわけではなく,以前を知っているから,こっちの方向に進化したんだ,すごい嬉しいし負けられないって意味です.いい音楽を作る人達は皆仲間です.勝手に若干後輩っぽく感じてたりします)

Chaton on the Noteの愛称はシャトンです.

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・【パスワードの人】

まず,出てくれてありがとうございます!!渋谷aubeでの対バン(2年前?)からSNS上で近況は知っていたんだけれど,対バンする機会がなく,大塚HeartsNEXTにてひっさびさの対バンで,あー最高これは絶対誘わないと一生後悔する,と思い,めちゃめちゃ急遽お誘いして快く引き受けてくれて泣きそうでした.

メンバー全員色が濃く(楽器隊のレベルがエグい+ぐみちゃんさんの舞(踊り?演技?正しい表現が見つからない)),ある意味異質のバンド.僕らも世界観を謳っているけど,パスワードの人の世界観も独特で,近いけど平行線にある不思議な親近感を感じております.

というか,バンド名やばいよね,格好良すぎるよ.人って何,ハイセンスすぎる.

僕はやっぱり(月並みかもしれないけど)「拝啓20世紀」だ.

ノストラダムスの予言は 当たらなかった 当たらなかった」

「世紀末が通り過ぎてった それがどうしたんだろう」

このとき,ぐみさんが背中を向けて時計の針のように腕を動かすんだけど,あれ,きっと時間が過ぎていくって意味だよね.そんな中で,私は20世紀が好きなんだよ,通り過ぎていくどんなものよりも.

って意味なのかなって勝手に思ったりしております.f:id:njobs:20180618015243j:plain

・【ano】

ReGでレコ発企画に呼んでいただいたのが最初の出会い(たしかそのときマルメロもいたりして,今思えば半端ない対バンだった,ありがたいことだ).すぐCD買いました,My happy ending.西野カナ系って言っているだけあって,歌詞もまあ重たい,その重たさに超絶テクニカルなギターとかが乗ってきて,ゴリゴリに耳を攻めてくる感じ,めっちゃ良いです.訳あって活動を休止していて,満を持して最近復活し,この企画に出演いただけることになった.しかもキーボードとか入れちゃってさー,絶対最高じゃん.

ぞえさん率いるanoがどのように変わって答えを出したのか,まだ僕らは知らないので,本当に楽しみです.

よろしくおねがいします.

(そういえば,対バンしたときはギターで、一回ベースになったセキネさんがまたベースになったとか,もうこれだけで万能感出ててやばい)

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以上,普段の僕からは考えられないくらいボキャ貧になってしまったけど,多分伝わったと思う最高加減.

ぜひ,下北沢251で皆さん会いましょう!!!