時計の秒針音

少しずつコツコツ意味を貯めてく

言葉を生み出す

言葉を生み出すことが どれほど苦しいことか あまりわからないだろう

頭の中を言葉にするのは とても労力がかかる

わからない

わからないことを ひたすら考える

僕の頭は とてもぐちゃぐちゃで

わかってもらえない と常に思っている

誰にもわからない

わからないでしょ なぜあんな曲になるのか 詩になるのか

僕にもわからない

 

とてもわかり易いように説明することはできる

ただ,それは表面上のことなのだ

心は 深く渦巻いて 延々と

まるでレコードのように 延々と

繰り返し繰り返し 現れては ふっと消えてしまう

 

昔,国語の授業で可愛らしいものを伝える というものがあった

みんな思い思いに書くんだけれど もちろん僕も書くんだけれど

小粒の雨が 傘に当たった時の音 がとてもかわいらしい

と書いたら よくわからない とチェックをもらった

だから にくらしいものを伝える という課題の時は

骨折してスポーツができなくなること

と書いて丸をもらった

そういうことだ.

 

言葉が溢れる

嘘を付けない

仮面をかぶ

笑う

模範解答のような答えを蓄積する

反射のように吐き出す

心が淀む

周りは喜ぶ

自分は死んでいく

 

僕は 言葉を生み出す事ができなくなったら

きっと人として死んでしまう

 

こうやって誰か不特定多数の人に

さらっと読んでもらって

少しでも僕の言葉の意味を知ってもらえたらと思う

 

そうすることで 僕の言葉は救われる

 

未来の僕は まだちゃんと僕でいるか.