デスノート Light up the NEW world を僕は許さない
デスノート Light up the NEW worldを観てきました.
結論を言うと,デスノートの名前を使いたいがための蛇足映画でした.
監督ちゃんと原作読んでるのか??
気になったのは以下の点
- 夜神月が遺伝子を残して後継者を育てていた
- アーマが死んだ時にデスノートも灰になった
- アーマとデポという死神
- ミサミサだけが知っていた約束の場所
- 紫苑はどうやってビルから逃げ出したの?
- 死神たちは死神大王の後継者になれるとという設定
- ワイミーズハウスにデスノート運搬途中にテロにやられて盗まれた
それぞれ観ていきます.
ワイミーズハウスにデスノート運搬途中にテロにやられて盗まれた
夜神月が遺伝子を残して後継者を育てていた
第一に,原作で夜神月はなぜ死神の目を持つことを頑なに拒み続けたのか,ということを考えていきます.それは自分が新世界の神に出来る限り長く君臨し続け,世界を統治したかったからです.自分が死ぬことなんて全く考えていない.し,誰も信用していなかったわけです.死ぬことを前提に後継者を育てるなんて思考は無いのでこの時点で監督はちゃんと原作を読んでいない気がしていました.
アーマが死んだ時にデスノートも灰になった
これどういうことなのか.前作はジェラスが死んだことで世界に2つのデスノートが存在することになった.しかし,今回はアーマが死んだ時にアーマが使用していたデスノートも灰になってしまった.これは設定がダルダルでしょう.
しかも,この映画の最初にありがたいことに,不自然なノートの設定を話してくれてました.「7冊目からはノートの効力が切れる.」つまり,7冊目以降はいくら死神が世界にノートを落としてもそれはただのノートになるから,6冊をまとめて管理すれば,この先デスノートでの殺人は犯すことが出来ない,ということだ.灰になるなら「効力が切れる」という表現はしない.設定ダルダル.悲しい気持ちしか無いです.
アーマとデポという死神
DEATH NOTE13巻を読んだことがある方はご存知だと思いますが,そこに死神界の死神が全て載っています.そこに載っているのは
の計13体です.アーマもデポも知りません.本当に読んでるの??原作!!!監督さん!!僕が考えた最強の死神じゃダメなんだよ??
気になる方は下のリンクから,13巻買って読んでみてください.
ミサミサだけが知っていた約束の場所
これ何の話かさっぱりわかりません.誰か知っていたら教えてください僕には見つけられませんでした.
紫苑はどうやってビルから逃げ出したの?
これは原作どうこうの話ではなく,物語として不自然でした.あの場からどうやって逃げることが出来たのか.ご都合主義過ぎます.理屈で映画を作ってください.
死神たちは死神大王の後継者になれるという設定
死神たちは基本めんどくさくて何もしていません.麻雀などの賭け事をして長い時間を過ごしています(13巻参照).しかも,死神にはランクが付けられており,死神大王に次ぐ力を持っているのはヌです.そして死神大王はあまりの凄さに絵にすることが 出来ないレベルの存在です.そんな物が後継者なんて作りますか?作りません.作ったとしてもヌになるだけです.次の死神大王になったからものすごい力を得て死神界を自分のものにできるとかありません.
ワイミーズハウスにデスノート運搬途中にテロにやられて盗まれた
これも映画の内容についてです.そこまで危険だとわかっていたデスノートの運搬が,簡単にテロにやられるってどういうこと!!
意味がわからなすぎて笑いました.ワイミーズハウスに保管というのは100歩譲って理解できるとして,運搬が狙われるなんて誰にでもわかることでしょ!!
なんで警備を怠るの!!
次の話につなげるためのご都合主義展開は残念極まりないです.
まとめ
結構多くの記事に載っているけど,頭脳戦は皆無(リュークの言葉を聞いた竜崎が,自分が名前を書かれていることに気づいた点くらい)です.あまりに幼稚過ぎる.竜崎は味方を死ぬほど煽りながらも,どうやって最後6冊確保しようとしたんでしょうか.完全に味方任せだったでしょあれ.
顔出してあの場にいたらそりゃ狙われますよ.
ただサイバーテロっぽいところは今時っぽくて楽しめました.
今っぽいデスノートでインターネットを駆使した責め合いとかの方が熱かったのでは?
総合評価は25点.もう観ません.